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仏教コース

コース概要

他者を思いやる心を育み、社会に対する考え方を深めます。

「現代社会に仏教の教えがなぜ必要なのか」を考えることで、他者への思いやりを育てます。僧侶を目指す方への専門的な指導・助言も行います。

学びの特長

仏教の考え方や歴史、用語、そして浄土宗を開いた法然上人の思想など、基本的なことから専門的なことまでわかりやすく修学。宗門教師資格の取得を目指す学生はもちろん、寺院にご縁のない方や仏教になじみのない方であっても興味・関心が深められます。

僧侶養成を目的とする実践的なカリキュラムが充実していて、西山浄土宗や浄土宗西山禅林寺派、浄土宗西山深草派の教師資格が取得可能です。指導にあたるのは僧侶でもある教員が中心。僧侶に欠かせない儀式に関する技術、心構えが身に付きます。

西山浄土宗の総本山・光明寺に隣接する本学だからこそ、深く学べるのが西山證空上人の教義。1280年に開かれた学寮にはじまる歴史があり、身近に教えを感じる環境が揃っています。図書閲覧室には教義に関する蔵書も多く、いつでも閲覧可能です。

取得できる資格

  • 西山浄土宗教師資格
  • 浄土宗西山禅林寺派教師資格
  • 浄土宗西山深草派教師資格

在学生ボイス

平居 欣聖 さん
(随身学生)

コースの学び

演習が多いのがいいですね。特に儀式の作法が学べる「法式」は、実際にやってみないと覚えられなかったと思います。手の合わせ方ひとつとっても、右手が清らかで左手が不浄と教わり、右手を上にする理由も理解できました。

入学の決め手

実家の寺院のことを考え、西山浄土宗の教師資格を取るために入学しました。将来、飛行場で働く夢を持っていますが、自坊での葬儀の手伝いなどができるようになりたいと思っています。

宮田 瑞樹 さん
(通学生)

コースの学び

「法式」の実技では、お経を読む練習をしたり作法を覚えたり、葬儀や納骨で必要なスキルが学べます。「中国仏教史」(2021年度は「アジア仏教史」に変更)も興味深く、『阿弥陀経』の内容や中国仏教の歴史などいろいろ知ることができました。

入学の決め手

自坊や地域を盛り上げたいという目標があり、作法やお経を読めるようにするだけでなく、仏教のことを深く知りたくて入学しました。修行先の京都市内にある寺院からも通学しやすく、学びやすい環境です。

2年間の学び

2年間の流れ

YEAR
1年次

春学期

仏教の歴史や考え方を、基礎から学ぶ

インドから始まった仏教、そこから広がったアジアの仏教、そして浄土教の概要や善導、法然の教学、浄土三部経の講読など、ブッダの教えから浄土教に至るまで学びます。

秋学期

基礎的な教養を身に付け、理解を深める

引き続き仏教用語や仏教思想の理解に努め、インドからアジア諸国、そして日本に仏教が広がった変遷をまとめ、2年次の専門的な学びへの仏教の基礎を学びます。

YEAR
2年次

春学期

宗門独自の教えを、実践的に学ぶ

浄土宗西山派の僧侶としての専門的な知識として、西山上人の教えや考え方を中心に経典の解釈や布教など、より実践的に学んでいきます。

秋学期

卒業に向け、僧侶としての資質を高める

西山派宗門僧侶に必要な教えを学び、2年間のまとめとして、実社会に対応しうる僧侶としての心構えや思想をさらに深めていきます。

2021年度開講

※画像をタップすると拡大して表示することができます。

授業ピックアップ

事相教旨Ⅰ・Ⅱ

描かれた仏の教えや意味を
丁寧に読み解く

『観無量寿教疏』に基づいて構成された当麻曼荼羅(たいままんだら)を資料として用いて、どんな意味が込められているのか絵解きします。西山證空上人との関わりなど、様々な側面から掘りさげます。

西山文献演習Ⅰ・Ⅱ

西山文献を輪読して、
互いに意見を交わす

西山教義に関わる文献を読み、教えに対する理解を深めます。講義では座学での学び以外に、学生全員で輪読。用語の解釈や背景にある思想をひもとき、相互に意見を交わします。

現代社会と仏教

現代の死生観に対する、
救いを考える

仏教で説く救いが「人の死生観に何を与えるか」を考える講義です。医療・福祉現場などで聞かれる「ターミナルケア」「終末期医療」といった、社会的な問題への関心を高めます。

一人ひとりの考えを
導きたい

学びの関心度アップ

伊藤 真昭先生

大阪大学大学院文学研究科国史学専攻博士後期課程修了。大阪大学博士(文学)。専門分野は、日本史・仏教史・浄土宗史・浄土学。華頂短期大学教授、京都大学大学院、龍谷大学他講師を経て、2021年より本学着任。

「日本仏教史」の講義を担当する伊藤真昭先生に、ご自身の主な研究内容や講義を通して学生に学んでほしいことを伺いました。

―伊藤先生の専門は何でしょうか。

伊藤

日本史です。信長から家康まで各時代の政権と京都の寺院との関係を中心に研究しています。例えば太閤検地ってご存知ですか?

―教科書に載っていますね。

伊藤

豊臣秀吉が全国的に行った土地の測量です。それまで各地で異なっていた測量の基準を全国一律にして、だれがどの土地をどれだけ所有して、どれだけ納税すればいいか定めるものでした。

―この制度で多くの人が苦しんだんですよね。

伊藤

強制的に行われたという印象が強いからでしょう。

―そんな制度に対して、京都の寺院はどうしたのでしょうか。

伊藤

自分たちの要求を通すためにいろいろ交渉をしました。

―意外ですね、秀吉の命令だから逆らえないものと思っていました。

伊藤

逆らうわけではなく、双方にメリットがあるように働きかけた結果、聞いてもらえたようです。現場の力が政治を変えたんですよね。これって今の社会と似ていると思いません?

―ちょっと興味がわいてきました。

伊藤

私が受け持つ「日本仏教史」では、そんな歴史的な話を織り交ぜていきます。

―なぜ、そのような講義を行うのでしょうか。

伊藤

歴史的な出来事を知識として蓄積するのではなく、自分だったらどうするか考えてもらいたいからです。歴史から学ぶというのは、そういう楽しみがありますからね。

―わかりました。では最後に学生へのメッセージをお願いします。

伊藤

私は僧侶でもあるので、僧侶を目指している方へのアドバイスも可能です。檀家の方たちと、うまく付き合っていくためのコツなんかもお伝えできるので、ぜひ聞いてください。